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【6/24:東京】刑法どうでしょう ~性犯罪改正を被害者・支援者・研究者から評価する~

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適正化について
 前回の記事で、「刑法性犯罪改正法案は厳罰化ではなく適正化」と述べたところ  記者さんから「何をもって適正化というのかが難しい」と言われた。  適正化とは何か、  考える私の脳裏に思い浮かぶのは、正義の女神テミスの天秤だ。
 今の状況は天秤が著しく傾いていると私は思う。
 女性の約14人に一人が異性から無理やりに性交された経験がある。そのうち、67.5%が誰にも何も相談できていない。警察に届け出る人はわずか3.7%だ。(平成26年度内閣府調査) 性的事件のうち警察に届けられたのは18.5%(法務総合研究所「第4回犯罪被害実態(暗数)調査」)  8割から9割の被害は潜在化し、警察に届けられる人の中でも捜査されて送検される人はさらに少ない。その中でも起訴される事件はさらに絞られる。性犯罪の起訴率は、平成27年で強姦は35.3%、強制わいせつは43.4%だ。(検察統計2015年度被疑事件の推移
 届けられない被害者があまりに多く、届けた場合でも裁判にたどり着くまでも繰り返し同じ話を何度もさせられ、被害現場に連れていかれ、更に裁判に耐えられるか吟味される。裁判は被害者にとって過酷な過程だ。その過酷さ、刑法強姦罪のハードルの高さは、多くの被害者をはねのけてきたと私は思う。
 罪に対する処罰がなされない。  これは天秤が著しく傾いていると状態ではないだろうか。  この天秤が釣り合う事が適正化と言えるのでないだろうか。
 天秤はどのようにすれば釣り合うのか。
 そう考えた時に、刑法検討会で被害者保護とジェンダー平等を伝えた島岡まな教授の視差は非常に参考になると思う。
 まずは、被害者保護という重しを載せること。   そして、性別によって生じていた不均衡を正すこと。
 刑法は誰のための、何のためのルールなのか。
 6/24の勉強会で一緒に考えたいと思う。
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2014年秋から、刑法性犯罪処罰規定の見直しが進められてきました。
刑法性犯罪は、女性に参政権のなかった110年に制定されてから、抜本的な見直しが行われてきませんでした。
3月に閣議決定した内容は、現在の内容から大きく前進し、評価すべきところもあります。
しかし、「性暴力被害者」や「女性」の視点から見た時、まだまだ改善すべきところがあると感じています。
そこで、性暴力被害者、支援者、刑法学者、…